しろい土にとろり青い釉、加藤委さん
2008-04-09

真っ白な磁器土に、とろりとした青い釉薬。加藤委さんのうつわだ。
土をちぎったり、面取りしたり、ゆがませたりして、土をいろいろいじくる。とんがってて手に持ったら痛そうなうつわもあるけど、すごく神秘的でかっこいい。
一度だけ、展覧会でお話をしたことがあります。
春日部にあるうつわ屋さんでのこと。店内に入ると、作品がたくさん並べられている。約120点もあるらしい。初日なのに、もう売れたということをあらわすシールがいっぱい。人気、人気、大人気。
僕も「買おう」という気持ちできたから、1つ1つぐいのみを握り締めてみる。
加藤委さんのぐい飲みはひんやりつめたい。側面が面取りされていて、口元がうすくて、唇が切れそうだ。でも、冷たい日本酒を入れたら、すぅーっと液体がのどまで届くことを想像したら、生唾ごくりである。ぐいのみは、ひとつひとつ形が違う。遠くから眺めたり、手に持ったりして、選ぶ。これが楽しい。
すると、
オーナー「委さんの作品ははじめてかしら?」
わたし「えー二年前に花瓶のようなオブジェのような変な形のものを一度見ました」
加藤さん、入ってきて、
加藤さん「あーそんな作品作ってたなー」
話ははずんで、加藤さんの土の白さについて。
加藤さん、たまたま店にあった有田焼をもちあげて、自分の作品と比較して見せてくれた。加藤さんの土が圧倒的に白い。チョークの白さ。
磁器と一口に言っても、焼いたらグレーになってしまうものが多いという。つるつるで白いとされる有田焼でも、加藤さんのものに比べるとややグレー気味。
土はニュージーランドカオリンというものに、あるものを加えて作っているみたいです。でも、その土はろくろがひきにくくて、土が上に向かって立ち上がらずへたってしまうそう。だから、さっとひいて、終わり。
へたろうが、へたるまいが、それは、作品を作るうえで重要なことではないということです。その土の個性を受け入れて、うつくしいかたちを見つける。
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