2008-11-13
古田織部が主人公のマンガ、へうげものが展覧会を開催する。
古田織部の「創造的破壊」を今、生きている生の現代若手陶芸家が体現する。
陶芸家とマンガがコラボするという事例はかつて無かった画期的なことだ。
陶芸というか、焼き物の歴史は実に深く、おもしろい。特に、へうげものの主人公古田織部、そして千利休の時代は、その歴史のもっとも輝いていたときといっても言いすぎではない。
織田信長、秀吉、家康と時代は、千利休、古田織部、小堀遠州の時代でもある。茶は、武士のものであり、政治の道具でもあり、戦乱の世のファッショントレンドでもあった。
参加する作家は
青木良太 大江憲一 大村剛 加藤素規 川端健太郎
桑田卓郎 鈴木卓 高橋生華 棚橋祐介 新里明士
服部竜也 横山拓也 李政錫 若杉聖子(陶磁芸・五十音順)
坂野友紀(金属工芸) 鎌田克慈 新宮州三 村山亜矢子(漆芸)
陶芸家は、若手現代陶芸家、という意味で、確かに最先端の方たちだと思う。
現代陶芸など、「好かん」という人もおられるだろうが、古田織部、千利休が起こした「創造的破壊」だって、初めは「好かん」という人は多くいたはずだ。伝統工芸系作家のように「保守」もいれば、既存の価値観を破壊していく「革新」も必要だろう。アメリカの次期大統領オバマ氏は、「CHANGE」と叫び、アメリカ国民はそれを選んだ。停滞した雰囲気を打ち破るには「CHANGE」が必要だ。
展覧会は新宿伊勢丹にて
2008年11月12日(水)〜25日(火) 10:00〜20:00
リンク
へうげもの
2008-05-25

家にすてきなDMが届いた。キムホノ展だ。
キテミテキムホノ。不思議な陶版からのテレパシーにつられて、春日部のなか玄といううつわやさんへ行って来た。
キムさんは、瀬戸でうつわづくりに励む陶芸家だという。斬新な、という陳腐な表現では何も伝わらないが、店内にいたおばさまが、「斬新だわよね。(作品を持ち上げて)でも家で使うには重すぎるわね。うん、でもアートよねえ。それじゃさよなら〜」と絶妙な批評をされて去っていきました。確かにそういううつわなのである。
オーナーによれば、キムホノさんは、オブジェのような抽象表現に重きを置かれている作家のようで、そのエッセンスがうつわに注ぎ込まれている、ということ。だから、キムホノさんの食器は、実用性を意識して「使いやすいように軽く作る」、という発想は優先順位として低いのかもしれない。でももちろん、軽い器もあるし、重たすぎるものばかりではない。でも赤や青や黄色といった絵具で装飾されていたり、かたちはシンプルという形容詞とは反対側にあるようで、無印良品のような、いわゆる食器とはほど遠い。でも、器として、物を入れる空洞があるから、機能として使うということは問題ない。使えるかどうかという判断が伴うのは、多くの場合がその装飾性が気に入るかどうかと、料理を盛り付けたり、飲み物を入れた際に、調和するかというコーディネートに疑問符がつくからだと思う。無印良品のように、白くシンプルなうつわは、、多くの場合、料理の盛り付け後をイメージしやすい。それは、ある意味、安心である。
そういう意味では、キムさんのうつわは、無印良品のうつわほど安心感は得られないかもしれない。でも、もしかしたら、というワクワク感と、コーディネートする技量を試されるという、またこちらもワクワク感があり、とにかく、ワクワク感がある器なのだ(結論が雑である)。
だから、受け入れられる人には受け入れられる。一部熱狂的なファンも多いだろう。店主によると、この展覧会には手違いがあって、初日、作品が1個も届かなかったそうだ。運送業者のミスで、春日部市と春日井市を間違えたらしいのだ。春日井市は愛知県だ。だから、初日は、キムホノさんと、お客さんのお茶飲み会だったそう。それから、三日後、やっと作品が届いた。お客さんの中には、まだかまだかと東京から3回も来た人がいたそうである。
ぼくは、ぐい飲み?と湯のみ?らしきサイズのものを購入した。そして、以前愛知県で行われた加藤委氏とキムホノ氏の2人展のカタログがあったのでいただいた。この展覧会はいわゆる陶芸展というよりも、現代美術展のような趣で、それは、双方の作家が陶芸界という限られた世界のみならず、よりひろいアートとというジャンルでも魅力ある作品だからなのだろう。
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2008-04-12

赤木明登さんの漆展が、桃居で行われていました。ひとがぞろぞろ、店内にたくさん。桃居には何度か訪れたことがありますが、これだけ賑わっているのは初めての体験です。やっぱり赤木さんは人気なんだなあと感心しました。
赤木さんのうつわのいいところは、シンプルであることだと思います。
シンプルというのは、人によって判断基準がことなりますが、僕が思ったのは、あたりまえのかたち、だなということです。だから、使いやすそう、と素直に思える。うつわが、うつわとして、ちゃんとした機能を果たすうつわっていう感じがします。
言い換えれば、毎日がんばって働いてくれるうつわ、ですね。なんか、平日は力仕事、休日は山登りみたいな生活をする健全な男子(?)のようです。だから、女性のハートをつかむのですね(強引な論理付け)。
ともかく、うつわはうつわという機能があるわけですので、機能させてこそ、楽しみがいがあるわけです(僕は見ているだけでもいやされますが)。それで、僕も働きそうなうつわをひとつ買いました。

これは、高さが約6センチ、幅6.5センチの小さな漆碗です。ぐい飲みであります。実は今回の展覧会、このちいさなうつわが棚にぎっしり並べられていたのです。
「赤木さん、いくつ持ってきたんです?」
「210個だよ」
「かたちもいろいろありますね」
「赤10種類、黒10種類あるよ」
どうですか、高台がしっかりしてて、一生働いてくれそうな感じですよね。腰のふくらみ具合も、安定感があって、包容力がある男(?)って感じです。だから、女性に人気なんでしょうね(再び強引な論理付け)。さて、日本酒をぐいっといきましょう。口当たりが気持ちよさそうです。
「どれくらい売れたんですか?」
「3分の2くらいかな…」
「えーっと。(頭の中で算数)一個○×△□円だから…、な、な、なんと●●●●円ですか?)」
美しいものって、すごい!
桃居〒106-0031
東京都港区西麻布2-25-13
営業時間 11:00〜19:00 定休日 日曜日・祝日
お問合せ先 電話 03-3797-4494
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